今回は2018年に名古屋大学出版会より『胃袋の近代〜食と人びとの日常史』を出版された湯澤規子さんをゲストにお迎えしました。インタビュアーは伊藤洋志さんです。
【著作概要】
人びとは何をどのように食べて、空腹を満たしてきたのか。一膳飯屋、残飯屋、共同炊事など、都市の雑踏や工場の喧騒のなかで始まった外食の営みを、日々生きるための〈食〉の視点から活写、農村にもおよぶ広範な社会と経済の変化をとらえ、日本近代史を書き換える。
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【ゲスト:湯澤規子 プロフィール】
筑波大学歴史・人類学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。明治大学経営学部専任講師、筑波大学生命環境系准教授を経て現職。「生きる」をテーマに地理学、歴史学、経済学の視点から、当たり前の日常を問い直すフィールドワークを重ねている。主な著書に『胃袋の近代―食と人びとの日常史』(名古屋大学出版会)、『7袋のポテトチップス―食べるを語る、胃袋の戦後史』(晶文社)、『食べものがたりのすすめ―「食」から広がるワークショップ入門』(農山漁村文化協会)、『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』(ちくま新書)、絵本シリーズ『うんこでつながる世界とわたし』(農山漁村文化協会)、『ウン小話―世界一たのしくてまじめでちょっとクサい授業』(ホーム社)、『ウンコの教室―環境と社会の未来を考える』(ちくまプリマ―新書)がある。
【インタビュアー:伊藤洋志 プロフィール】
ナリワイ代表。京都大学農学研究科森林科学専攻修士課程修了。ベンチャー企業を退職後に増刊現代農業(農文協)などで執筆活動を開始、2007年より生活の中から生み出す頭と体が鍛えられる仕事をテーマにナリワイづくりを開始。「モンゴル武者修行」「遊撃農家」「次世代型ゲルの販売・建築」などのナリワイに加え、野良着メーカーSAGYOのディレクターを務めるほか、「全国床張り協会」といった、ナリワイのギルド的団体運営等の活動も行う。 著作『ナリワイをつくる』(2012)は韓国でも翻訳出版された。ほか『小商いのはじめかた』(2014)『フルサトをつくる』(2014)。最新刊は「イドコロををつくる」(2021) ※いずれも東京書籍