ブックラウンジ・アカデミアについて

ブック・ラウンジ・アカデミア(B L A)とは何か

日本の人文学、社会科学分野においては最も質の高い最先端の研究成果が学術専門書に凝縮されています。しかしながら現状では、学術専門書の多くは学会誌で書評される、あるいは大学研究者と大学院生だけが集まるような書評会で議論されるだけにとどまり、広く社会に紹介される機会が限られています。しかもその多くは高額で、公立の図書館に所蔵されない場合も多く、市民が学術専門書を手に取るのはハードルが高いのが現状です。

「わかりやすい本を面白く紹介する」のではなく、「複雑で高度な研究書をわかりやすく紹介する」メディアが日本には必要です。ブックラウンジ・アカデミアは、より多くの多様な市民に日本語で最新の学術研究の成果に簡単にアクセスする機会を提供することを目指す、学術専門書の著者が自著について語る音声メディアです。

ブック・ラウンジ・アカデミア(B L A)は何を配信するのか

ブックラウンジ・アカデミア(B L A)は学術書の著者が自著を紹介するメディアです。著者とインタビュアーが対等な立場で対話をする場でもあります。B L Aは無償ボランティアによって担われており、著者に対してもインタビュアーに対しても報酬は支払われません。B L A運営メンバーは、紹介される本についてもインタビューの内容についても評価・批評はしません。提出されたインタビューの音声ファイルは原則として内容の編集はしません。ただし、本企画の趣旨や理念に沿わない内容が含まれていたり、人権の観点から問題がある内容や表現が含まれている場合はリリース前に相談させていただきます。

ブック・ラウンジ・アカデミア(B L A)はどのような本を紹介するのか

ブックラウンジ・アカデミア(B L A)は人文学・社会科学分野の研究書、学術書を紹介する音声メディアです。昨今の日本では、「分かりやすい本」、「読みやすい本」が評価される傾向があります。しかしながら、学術的な観点から重要である研究の成果を「分かりやすい本」にすると、研究本来の魅力や意義が失われることもあります。B L Aの理念は、「分かりやすい本を面白く紹介する」ことではなく、「複雑で高度な研究書をわかりやすく紹介する」ことにあります。

研究書、学術書とはどのような本を指すのか、疑問に思われるかもしれません。実際、研究書・学術書に明確な定義は存在しません。それらの定義は上記のB L Aの理念に賛同する執筆者あるいはインタビュアーに委ねたいと思います。

ブック・ラウンジ・アカデミア(B L A)であなたの著書を紹介してください

ブック・ラウンジ・アカデミア(B L A)は、自著を紹介くださる執筆者の方を随時募集しています。

自著の紹介を希望される方は、お問い合わせフォームを通じてご連絡ください。その際に①紹介したい本の情報(著者名、タイトル、出版社、刊行年)と②インタビュアー候補者 を明記してください。インタビュアー候補者がいない場合はその旨を記してください。こちらでインタビュアーを探します。

ブック・ラウンジ・アカデミア(B L A)はインタビュアーを募集します

ブック・ラウンジ・アカデミア(B L A)は、インタビューをしてくださる方を随時募集しています。インタビュアーを務める方の職業、年齢は問いませんが、紹介を希望する本を読んでいることが条件になります。希望する方はお問い合わせフォームを通じてご連絡ください。その際に①紹介したい本の情報(著者名、タイトル、出版社、刊行年)と、②紹介したい本の執筆者と面識があるか、連絡先を知っているか 明記してください。執筆者と面識がない場合は、こちらから執筆者に依頼をします(ただし、引き受けてもらえるかどうかは交渉次第となります)。

ブック・ラウンジ・アカデミア(B L A)は誰によって運営されているのか

ブック・ラウンジ・アカデミア(B L A)Bは2020年11月に発足した、いかなる組織、出版社、大学その他の教育研究機関からも独立したボランティア団体です。
2022年6月現在の運営メンバーは以下のとおりです(順不同)。
松田ヒロ子(神戸学院大学・専任教員)
山本和行(天理大学・専任教員)
鶴見太郎(東京大学・専任教員)
石塚輝紀