第45回 金耿昊さんインタビュー『積み重なる差別と貧困〜在日朝鮮人と生活保護』

法政大学出版局 2022年



今回は2022年に法政大学出版局より『積み重なる差別と貧困〜在日朝鮮人と生活保護』を出版された金耿昊さんをゲストにお迎えしました。インタビュアーは橋本みゆきさんです。

【著作概要】 在日朝鮮人と生活保護の問題は、戦後日本における排外主義の標的となってきた。はたしてそれは「不適正」な「特権」なのだろうか。さまざまな歴史資料から在日朝鮮人の苦難に満ちた暮らしを描きだし、生活保護制度からも排除されていった事実を明らかにする。南北分断、朝鮮戦争、北朝鮮への帰国、高齢者の無年金問題などを経て、現在まで続く民族差別と貧困の道のりをたどる。

この本は、私の博士論文を大幅に改稿して出版したものです。具体的には、戦後日本における在日朝鮮人の歴史を、生活に困窮していく人々の存在を中心にしてとりあげました。研究書ではありますが、多くの人に読んでもらえるように努力したつもりです。どうかよろしくお願いいたします。


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【著者:金耿昊 プロフィール】

1984年、神奈川県生まれの在日朝鮮人3世。在日大韓基督教会横須賀教会執事。東京学芸大学教育学部を卒業後、東京大学大学院総合研究科でながく院生生活を送る。専門は日本・朝鮮近現代史、在日朝鮮人史。主に在日朝鮮人運動と貧困問題についての歴史研究を続け、研究を始めてからほぼ10年かけて博士論文を書く。さらにそのあと5年かけてようやく『積み重なる差別と貧困〜在日朝鮮人と生活保護』(法政大学出版局、2022年)の出版に至る。現在は、横浜市史資料室調査研究員、東京学芸大学非常勤講師。


【インタビュアー:橋本みゆき プロフィール】

1970年、福島県生まれ。立教大学ほか兼任講師。専門は在日コリアンを対象とする社会学的エスニシティ研究。著書に『在日韓国・朝鮮人の親密圏〜配偶者選択の語りからみる〈民族〉の現在』(2010)、共編著に『二世に聴く在日コリアンの生活文化〜「継承」の語り』(2021、どちらも社会評論社刊)。