第48回 吉原真里さんインタビュー『親愛なるレニー〜レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』

アルテスパブリッシング 2022年



今回は2022年にアルテスパブリッシングより出版された『親愛なるレニー〜レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』の著者である吉原真里さんにお話を伺いました。インタビュアーは関口洋平さんです。

【著作概要】作曲家、指揮者、ピアニスト、教育者、社会活動家など、実に多彩で精力的な活動を続けた巨匠、レナード・バーンスタイン(1918−1990)。そのバーンスタインと長年にわたって親密な交友関係をもったふたりの日本人がいる。そのふたりがバーンスタインに当てて送った手紙の数々を読み解きながら、ふたりとバーンスタインのあいだに育まれた愛情についてのミクロの物語と、日本とアメリカ、国家と文化、芸術と産業、性と家族といったマクロの力学の分析を織り交ぜて、バーンスタインが20世紀を代表するマエストロになっていった過程を綴る。

Courtesy of the New York Philharmonic Archives


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【ゲスト:吉原真里 プロフィール】

ハワイ大学アメリカ研究学部教授。東京大学教養学部教養学科卒業後、米国ブラウン大学にてアメリカ研究修士号・博士号取得。専門はアメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史、ジェンダー研究、カルチュラル・スタディーズなど。著書にDearest Lenny: Letters from Japan and the Making of the World Maestro (Oxford University Press, 2019)、『「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか?〜人種・ジェンダー・文化資本』(アルテスパブリッシング、2013)、『ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール〜市民が育む芸術イヴェント』(アルテスパブリッシング、2010)、『ドット・コム・ラヴァーズ〜ネットで出会うアメリカの女と男』(中公新書 2008)など。共著に『私たちが声を上げるとき〜アメリカを変えた10の問い』(集英社新書、2022)。


【インタビュアー:関口洋平 プロフィール】

フェリス女学院大学文学部英語英米文学科助教。東京大学大学院人文社会系研究科英語英米文学専修課程にて修士号取得後、ハワイ大学マノア校アメリカ研究科博士課程にて博士号取得。専門はアメリカ研究、ジェンダー研究。主要論文に「『イクメン』の誕生と新自由主義〜20世紀後半アメリカにおける白人中流階級の父親の表象について」『アメリカ研究』51 (2017年)。