第99回 河西棟馬さんインタビュー『「後進国」日本の研究開発〜電気通信工学・技師・ナショナリズム』

名古屋大学出版会 2024年



今回は2024年に名古屋大学出版会より出版された『「後進国」日本の研究開発〜電気通信工学・技師・ナショナリズム』の著者である河西棟馬さんにお話を伺いました。インタビュアーは小堀聡さんです。

【著作概要】
本書は、電気通信工学を題材にとり、日本近代技術史を、先端的研究領域への参入という切り口から論じた著作である。幕末・明治期に西洋近代技術の本格的移転・導入を開始した「後進国」日本の技術者たちは、日露戦争の勝利を一つのきっかけとし、「文明国」の一員として創造的研究へと乗り出していく。本書は明治後期からアジア・太平洋戦争直前までの電気通信工学者・技術者たちの活動を手がかりに、どのような動機が彼らをオリジナリティや独創性へと駆り立て、その到達点と限界はどこにあったのかを検討したものである。


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【ゲスト:河西棟馬 プロフィール】

東京科学大学リベラルアーツ研究教育院講師。博士(文学)(京都大学)。専門は技術史。戦前日本の電気通信工学や情報科学の形成史などを研究してきた。主著に今回ご紹介した『「後進国」日本の研究開発〜電気通信工学・技師・ナショナリズム』(名古屋大学出版会、2024年)。


【インタビュアー:小堀聡 プロフィール】

京都大学人文科学研究所准教授。博士(経済学)(大阪大学)。専門は近現代日本経済史。戦後日本の社会経済史や環境史を主要なテーマとし、エネルギー開発・利用と環境変化の関係、高度経済成長期の政策・公害問題、社会運動史などを歴史的に分析している。これまで名古屋大学大学院経済学研究科で講師・准教授を務めた後、2021年より現職。