二世に聴く在日コリアンの生活文化

社会評論社 2021年年



在日2世の生活文化の実践や意味づけの語りを通じて、在日コリアンの世代間関係およびエスニシティの動態に迫る。3つのインタビュー事例を読み物風に編集した「生活文化ものがたり」(第1部)と、社会学、社会言語学、文化人類学といった各領域の編著者らの論考(第2部)を1冊にまとめ、2世の生活文化の「継承」の幅広いあり方や規定要因の絡み合いを多角的に描いた。


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【ゲスト:橋本みゆき(編) 猿橋順子 髙正子 柳蓮淑 プロフィール】

橋本みゆき(ゲスト) 大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員、立教大学ほか兼任講師。専門は在日韓国・朝鮮人を対象とする社会学的エスニシティ研究。

猿橋順子 青山学院大学国際政治経済学部教授。専門は社会言語学、異文化間コミュニケーション、言語政策研究。

髙正子 神戸大学ほか非常勤講師。在日コリアンの生活史の研究(主に生活文化を中心に)。

柳蓮淑 大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員、獨協大学ほか兼任講師。在日韓国・朝鮮人、朝鮮族を対象とするジェンダー・エスニシティ研究 。


【インタビュアー:李洪章 プロフィール】

神戸学院大学現代社会学部准教授。専門は社会学、エスニシティ/ナショナリティ論、在日朝鮮人研究。在日朝鮮人3・4世の若い世代の「民族」や「国家」をめぐる経験について聞き取り調査をしてきましたが、最近は、70年代から現在にかけての、留学や研修、親族訪問、結婚、ビジネスなどによる朝鮮半島への「帰還移動」に着目して研究しています。