第38回 小田ならさんインタビュー『〈伝統医学〉が創られるとき〜ベトナム医療政策史』

京都大学学術出版会 2022年



今回は2022年に京都大学学術出版会より『〈伝統医学〉が創られるとき〜ベトナム医療政策史』を出版された小田ならさんをゲストにお迎えしました。インタビュアーは藤本大士さんです。

【著作概要】
建国の理念を体現し,「われわれの医学」(ホー・チ・ミン)として息づくベトナムの伝統医療。しかし,その「北ベトナム」中心のナショナリズムの物語を離れて歴史を辿ると,さまざまな権力作用,概念のもつポリティクス,実際の治療行為が結実した複雑な「伝統医学」像が顕れる。独立・分断・統一のなかで,近代国家はいかに医療の知識を制度に組み込んだのか。それは担い手たちにとって,いかなる経験だったのか。公定の「伝統医学」をめぐるダイナミズムを描く。


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【ゲスト:小田なら プロフィール】

同志社大学文学部文化学科文化史学専攻卒業、京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程研究指導認定退学、博士(地域研究)。現在、東京外国語大学世界言語社会教育センター講師。専門は東南アジア地域研究、ベトナム現代史。主要著作に、“Traditional Medicine in the Mekong Region,” From Mekong Commons to Mekong Community: An Interdisciplinary Approach to Transboundary Challenges (Routledge, 2021)、「ベトナムは『性的少数者に寛容』なのか?:同性婚と性別変更にみる政策変容と社会規範」『東南アジアと「LGBT」の政治:性的少数者をめぐって何が争われているのか』(明石書店、2021年)。


【インタビュアー:藤本大士 プロフィール】

2010年、早稲田大学人間科学部卒業(科学史・科学論)。2019年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(科学史・科学哲学)、博士(学術)。現在、日本学術振興会特別研究員PD(受入機関:京都大学大学院教育学研究科)。専門は近代日本医学史。主要著作に『医学とキリスト教:日本におけるアメリカ・プロテスタントの医療宣教』(法政大学出版局、2021年)。