サハリン残留日本人と戦後日本

樺太住民の境界地域史

国際書院 2019年



サハリン残留日本人とはいかなる経験をした人々なのか。境界変動は住民にいかなる影響を与えるのか。外交文書、市民団体資料、聞き取り調査を基に〈国境と国民の時代〉を境界変動・住民移動・国民再編という観点から考えます。


【著者:中山 大将 プロフィール】

〈歴史は未来である〉という考えのもと、境界変動・住民移動・国民再編・記憶構築という現象の連動性に着目した普遍的な歴史研究・叙述方法として〈境界地域史〉を模索中。
日本領樺太の米食撤廃論を主題とした農業社会史研究により京都大学博士(農学)を取得、同研究を基に『亜寒帯植民地樺太の移民社会形成』(京都大学学術出版会)を執筆(日本農業史学会賞)、第二次世界大戦後のサハリン島史研究としてサハリン残留日本人研究を始め、その成果として本書を執筆(地域研究コンソーシアム登竜賞)、また本書を基に北海道大学博士(文学)を取得。高校生・大学生向けに、サハリン島の歴史をたどりながら国境とは何かを考える『国境は誰のためにある?――境界地域サハリン・樺太』(清水書院)も執筆。 1980年、北海道生まれ、京都大学東南アジア地域研究研究所助教(本書出版時)、釧路公立大学准教授(インタビュー時)。 研究紹介サイト:https://nakayamataisho.wordpress.com/


【インタビュアー:ジョナサン・ブル プロフィール】

北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院講師(インタビュー時)。日本帝国崩壊後の社会文化史を専門とし、Asia-Pacific Journal: Japan FocusやJapan Forum、Journal of Contemporary Historyなどの学術誌に論文を発表している。オックスフォード大学を卒業、東洋アフリカ研究学院(SOAS)で修士号を取得、北海道大学大学院法学研究科で博士号(政治学)を取得。”20th Century Japan Research Award for Gordon W. Prange Collection, University of Maryland”を受賞。