浜井和史 戦没者遺骨収集と戦後日本 アジア・太平洋戦争における海外戦没者約240万人のうち、100万を超える遺骨が今なお現地に残る。戦後の日本は、海外戦没者の処理問題に真摯に向き合ってきたといえるのか。「遺骨収集事業」をめぐる諸外国との... 続きを読む 2021年12月8日
洪郁如 誰の日本時代 ジェンダー・階層・帝国の台湾史 「日本時代」とは何か。印象論的な「親日台湾」を乗り越え、台湾のいまを知るためには、とりわけ日本が深く関わった時代に正面から向き合う作業が避けて通れない。植民地統治は、当時の台湾の人々の生活とその戦後を... 続きを読む 2021年10月27日
田中智晃 ピアノの日本史 楽器産業と消費者の形成 富裕層の専有物であったピアノが人々に親しまれるようになった由来を、明治~現代の歴史からたどり、その普及を可能にした原動力を経営学・マーケティングの観点から明らかにした。斜陽産業化の危機を超えるメカニズ... 続きを読む 2021年10月6日
平野恵美子 帝室劇場とバレエ・リュス マリウス・プティパからミハイル・フォーキンへ 『帝室劇場とバレエ・リュス〜マリウス・プティパからミハイル・フォーキンへ』を出版された平野恵美子さんにお越しいただき、ご自身の著作について語っていただきました。この著書で第71回芸術選奨「評論等部門」... 続きを読む 2021年7月7日
塩川伸明 国家の解体 ペレストロイカとソ連の最期 1985年のゴルバチョフの書記長就任に始まるペレストロイカとグラスノスチ(情報公開)を契機として、1991年12月までに、15共和国、2.9億人からなるソ連という巨大な国家が解体していく政治過程を描き... 続きを読む 2021年5月12日
中山 大将 サハリン残留日本人と戦後日本 樺太住民の境界地域史 サハリン残留日本人とはいかなる経験をした人々なのか。境界変動は住民にいかなる影響を与えるのか。外交文書、市民団体資料、聞き取り調査を基に〈国境と国民の時代〉を境界変動・住民移動・国民再編という観点から... 続きを読む 2021年4月14日
鶴見太郎 イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国 ホロコーストのあとの1948年にイスラエルは建国されたが、ホロコースト以前から、ユダヤ人国家を作ろうとするシオニストの動きは活発化していた。その基盤となったのは、旧ロシア帝国出身のユダヤ人だった。 ポ... 続きを読む 2021年3月31日
上水流久彦 帝国日本における越境・断絶・残像 人の移動 モノの移動(二冊) [人の移動] 国境なき越境、その実像を「人」から探る。内地と外地を厳しく分けながらも一体化をはかる強大な国家権力。複雑な境界線が入り混じる中で、統治下の台湾・朝鮮そして満洲まで軽々と渡りゆく人々もいた... 続きを読む 2021年3月10日
佐々木一惠 Redemption and Revolution American and Chinese New Women in the Early Twentieth Century 20世紀初頭、アメリカ合衆国が帝国主義勢力として台頭していく中、大学教育を受けたプロテスタントのアメリカ人女性たちが次々と宣教師として海を渡りました。その主要な目的地の一つが中国でした。彼女たちはいわ... 続きを読む 2021年3月3日
山本和行 自由・平等・植民地性 台湾における植民地教育制度の形成 台湾の近代的教育制度は、いかなる歴史的条件に規定され、「植民地性」を帯びたものとして形成されるに至ったのか。本書では、台湾が日本の植民地となった1890年代に日本「内地」の教育界で議論されていた、教育... 続きを読む 2021年2月24日